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ASEAN経済共同体(AEC)がミャンマーにもたらす課題と懸念

アセアン自由貿易と地元中小企業の将来

専門家らによれば、東南アジア10ヶ国間の製品、サービス、労働の自由な流れを促進する共同市場であるASEAN経済共同体(AEC)は、ミャンマーの中小企業に対して難題を突きつけ始めているという。

ASEAN経済共同体(AEC)は2016年1月に成立したが、ミャンマー、ラオス、カンボジアは2018年までこの貿易圏には参加しない予定だ。アセアンにおいて経済がまだ発展途上であるこれらの国はすでに発展を遂げている国々に追い付くための猶予期間を与えられている。それでもなおこの猶予期間は不十分かもしれない。

Myanmar rice mill

(写真)ヤンゴンのチャイクレの精米所で働く労働者ら

ミャンマーにおける中小企業の課題の一つはタイ、マレーシア、シンガポールの企業と比較した価格設定や製品の品質だ。経済学者らはミャンマーの貧弱な中小企業は激しい争いの中で一掃されるかもしれないと懸念する。

「ミャンマーは地元中小企業の状況や競争力を(ASEAN経済共同体に)合意する前に分析すべきでした。ミャンマー国内の中小企業は他国の製品の品質に及ばず、大きな市場のシェアも取ることは難しいでしょう」と、経済学者・法律の専門家であるTin Than Oo氏は語る。

政府はミャンマー国内製品を保護する法律と、中小企業への融資促進を政府が模索

ミャンマー政府は大企業と競争しようとしている地元の中小企業の障壁となるものを減らすべく、貿易の手続きを規制する保護法を施行しようと模索してきた。法律は地元の中小企業が市場で競争を展開することができず、自由貿易のために生産が大幅に減少するようであれば指定された期間同じ商品の輸入が禁止されるというものだ。

「企業のオーナーは該当する製品の輸入が大幅に増加し、地元の企業に影響があることを示す事実関係や証拠を提示し商務省に要請してもらいたいと思います。商務省は問題となっている製品を調査し、必要に応じて輸入を禁止します」商務省参与Maung Aung氏は言う。

政府は融資を提供し、地元の中小企業に対するてこ入れを行っているが、まだ役割を十分に果たせていない。「中小企業に対する政府の融資プログラムは透明性を欠いておりえこひいきが見られます。東南アジア諸国連合への加盟前にはミャンマーには十分に雇用の機会がありましたが、熟練労働者は現在大量に海外に流出し、地元に熟練労働者が不足する状況が起こると思います」Tin Than Oo氏は述べた。

スリッパを製造する小企業Shwe Kyar PwintのオーナーであるTin Khine氏も、国や州政府を通して提供される統一政府による融資は、あまり効果をもたらしてないと言う。中小企業に対して融資が提供されたことはニュースや雑誌で報道されましたが、どのような中小企業が融資を受け取ることができるかについては誰も明らかにしていない。

「靴やスリッパは、今インドネシア、フィリピン、タイ等のASEAN諸国から輸入されており、手頃で品質も良いものです。また主に雨季の間輸入される安価な中国製のスリッパもあります。地元で製造された昔ながらのスリッパ製造業者はこれらの製品が市場に溢れれば閉鎖を余議無くされるかもしれません」

企業に対する融資プロセスは未だ不透明

中小産業開発銀行(SMIDB)会長のThan Tun氏は登録されている4万社と未登録の4万社のうち、銀行から融資を受け取っているのは400社のみだと語った。

「中小企業に対して融資を提供する一方で、貸し倒れが発生しないことを慎重に分析しなくてはなりません。融資の申し込みを査定する鑑定士がおり、各地域により異なる物件の価値を評価します。物件の証明に基づいて、物件の資産価値の20%-40%程度の融資が提供されます」とThan Tun氏は語る。

Tin Than Oo氏は政府が国内、業界ごとの企業統計を集め、知識や技術移転を可能にするために外国企業とつなげるべきだと語った。

近年消費者製品、台所用品、畜産・水産品が他のアセアン市場からミャンマーの地元市場に輸入されている。ミャンマー水産物加工業・輸出業組合の匿名の当局者によれば、ASEANの自由貿易は、中小企業に対しては障壁をもたらす一方、一般市民はより良い製品を正当な価格で入手できるようになるという。

「現在近隣諸国からの輸入肉や魚は適正な価格でCityMartの店舗で購入することができます。さらに競争が激しくなれば顧客はさらに選択肢を広げ安価に購入することができるようになるのです」と氏は語った。

元記事:ASEAN Free Trade and The Future of Local SMEs
【2016年2月29日 記者: Tin Mg Oo】

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