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【特別コラム】ミャンマーの森林破壊、東京ドーム11.6万個分が被害

森林破壊阻止に向けミャンマー天然資源環境省が新政策を提言

ミャンマーの天然資源環境省(MNREC)によれば、政府は安定的な木材切り出しを実施することができるようになるまで、今年度から完全に木材の切り出しをやめる計画だ。

「今年は完成品に利用するための充分な木材があります。来年に関しては、状況に応じて正しい方針を設ける予定です」ミャンマー国内の需要向けに充分な木材を提供するため、適切な方策を設けたのち、木材の切り出しは完全にやめる予定です」と天然資源環境省主任のKyaw San Naing氏は述べた。

deforestation tree myanmar

(写真)シャン州の森林伐採された地域

 

ミャンマー通常国会の会期中、Ohn Win大臣は2016-17年度から全国的な木材の切り出しをしない姿勢を示した。

国営のミャンマー木材公社は国内の木材の需要を満たすべく、年次で地元の入札を求めており、2016年にチーク材を1万5千トン、硬材を35万トン販売する予定だ。

関連団体からは木材の輸入を求める声

ミャンマー木材小売協会の担当次官であるBar Bar Cho氏は、政府に対して必要に応じて木材の輸入を許可するよう求めた。

「国産木材のみで国内需要を満たすことはできません、輸入をすべきです。ミャンマーは今まで輸入したことはありません。人々は木材だけではなく、他の材料からできた家具も購入しますので、輸入は必要かもしれませんし、不要かもしれないのです」と氏は述べた。

ミャンマーの森林被害は、東京ドーム11.6万個分の敷地面積に及ぶ

2010年から2015年にかけて54万6千ヘクタール近くのミャンマーの森林が森林破壊の影響を受けた。森林は国内のおよそ4分の1の面積を占めるべきだとされている。森林局の統計データによれば、木材の切り出しが2014年4月に禁止されるまで、木材生産は190万トンに達していた。

ミャンマー政府の政策は商業伐採に反対し、森林資源を保護する立場へ傾いている。木材の切り出しは2015-16年にかけて70万トン減少した。

識者はミャンマーの木材伐採で地球環境に与える影響を指摘

「ミャンマーは森林の保全と管理を欠いたため森林面積は徐々に消失し、残された森林における良質な木材を切り出すことのできる場所は脆弱なものとなりつつあります。森林資源は荒廃しており、環境や気候変動に影響を与えています」とEcoDev会長のWin Myo Thu氏は述べた。

天然資源環境省は2025-26年まで今後10年間の 国家森林マスタープランを策定し、安定的な木材の切り出しを行うことができるよう、森林分野における体系的な管理を行う展望を打ち出している。計画にはミャンマー国内の7つの州や地方域、ネピドーを含む68の県が含まれている。

計画の中の活動にはチーク材や硬材向けの苗木をプランテーションの再生のために植樹、既存の森林の保護と保全、木材の切り出しに対する規制が県ごとに行われる予定だ。

元記事:Ministry Proposes New Policies to Stem Deforestation
【2016年7月5日 記者:Phyo Thu】

<関連リンク>

林野庁の各国関連情報-ミャンマー
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