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【特別コラム】ヤンゴンの縫製業界、EUの後押しで珍しい成功事例

課題の多いミャンマー衣料品業界、EUが支援する工場が増加

~ヤンゴンのランタイヤ工業地帯にある縫製工場はミャンマーの衣料品業界でも珍しい成功事例~

清潔で真っ白な作業台、湿度が一定に保たれた室内、そして煌々と灯る蛍光灯のあるランタイヤのBogart Lingerieの工場の品質管理部門は、衣料品工場と言うよりまるで医療研究施設のようだ。

ヤンゴンのこの工場内では労働者が工場の生産ラインで完成したばかりのブラジャーや下着を仕訳し、ヨーロッパ、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの小売店舗へ梱包・送られる前の製品の不良品チェックを行っている。

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(写真)ラインタヤのBogart Lingerie社で働く従業員ら

 

ランタイヤ工業地帯はミャンマーの衣料品業界においては数少ない成功事例だ。なぜなら労働組合の活動は立ち上がったばかりで、劣悪な労働環境の報告もまだ多い。

2015年12月にOxfamが発行した報告書によれば、サービス残業、危険な労働環境、上司によるセクハラや言葉による虐待はまだまだヤンゴンの衣料品工場で非常に多く発生している。

EUが支援する「SMARTミャンマープロジェクト」が衣料品業界で誕生

EUが後押しする「SMARTミャンマープロジェクト」を支持する人々はこのような事例をミャンマーの過去の出来事としたいと考え、業界のイメージをより良いものに改善しようと衣料品製造業者と協力関係を築いている。

製造業者が海外の顧客と利益率の高い契約を締結するためには、安全衛生、労働者の権利、米国やEUなどの主要市場で規定されてる品質を保たなければならない。

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「SMARTミャンマープロジェクト」はサプライヤーに対して労働者の権利や生産性を改善し、廃棄物を減らすのに一役買うとされ、監査のように工場の操業のすべての面が監督下に置くことが可能だ。さらにSMARTを通して工場は改善を図るべき領域のチェックリストを作成することができる。

国際的に競争力を高めたいという欲求が結果的に製造業者のソーシャルコンプライアンスに対する基準が高めている、とSMARTミャンマーのチームリーダーを務めるJacob Andrew Clare氏はミャンマービジネストゥデイに対して語った。

政府規制の少ないミャンマー縫製業界、競争激化による自浄作用に期待

衣料品業界における政府の規制が不足し、たとえ存在したとしてもそれを実行する手段が限られるなかで、競争が激化することで縫製業者自らが業界内で改善を図ることができるとの期待が高まっている。

最終的に海外直接投資はミャンマーの衣料品業界における労働基準改善に対してプラスの効果をもたらすだろう、とBusiness and Human Rights Resource Centre東南アジア研究員・代表を務めるBobbie Sta.Maria氏は述べた。

「ある意味欧米のブランドとつながることは工場にとって、良い意味のプレッシャーとなるでしょう。なぜならこれらのブランドのほとんどが人権や労働組合を支持するポリシーを持ち合わせているからです」

元記事:Global Brands Opt for EU-Backed Factories to Avoid Pitfalls of Controversial Garment Industry
【2016年11月29日 記者: Connor Macdonald 】

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