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中国~ミャンマー ガスパイプライン稼働開始

中国~ミャンマー ガスパイプライン稼働開始

中国~ミャンマー ガスパイプライン稼働開始

中国国営の石油・ガス企業ペトゥローリアム社(CNPC)は、中国・ミャンマー間を結ぶガスパイプラインの稼働開始を発表した。

中国南西部の広東省陸豊市、広西チワン族自治区貴港市を繋ぐガスパイプラインを完成させたことにより、中国にとっては既存ルートのマラッカ海峡航路加え自国の経済面、インフラ面の切り口が広がり、ミャンマーにとっても慢性的なエネルギー不足改善が見込まれる。

パイプラインの建設着工は2010年。 ミャンマーからは7月後半より試験的に中国へのガス供給を開始していた。「シュエ・ガス・プロジェクト」と呼ばれるこのパイプラインは中国では4番目の規模にあたるエネルギー供給源となる。

(中国)

2,520キロに渡るパイプラインはミャンマーの西部海岸チャウピューを起点とし、 中国は雲南省瑞麗市を通り、広西チワン族自治区貴港市まで。天然ガスそのものは貴港市、雲南省および貴州省南西部に供給が行われる。3都市はこれまで、四川省からの液化天然ガス供給に依存しており、直接のガスパイプラインは繋がっていなかった。

今後の中国にとっては、国内よりもはるかに安く、より多量のエネルギー供給が可能とのなるのが最大の利点だ。

中国国内報道によれば、2014年末までに広西チワン族自治区の工業生産における消費は約100倍に達する。居住者用ガス平均価格は1立方メートルあたり13%低下するとの予測で、これは約0.5元の低下を意味している。地方自治体計画では、2015年末までに雲南省の天然ガス売上量は30億立方メートル、2020年には70億立方メートルを見込んでいる。これまで石油・ガス不足に喘いでいた雲南省は大きな追い風となる。

CNPC社にとっても中国南西部へ天然ガスを毎年120億立方メートルを送ることはメリットが大きく、これまでの石炭消費量から1年当たり約307万トン程度削減できる見込みだ。 パイプライン構築部長として携わったCNPCのウ・フォン氏は、「このパイプラインを今後国内でもリンクさせることにより、不測事態には供給し合ってクライアントの信頼度工場に繋げられるだろうと」語った。

CNPCによると、油送管についてもパイプラインに沿う形で建築中で、今年末までに完成する予定だ。

油送管完成後について、中国は毎年約2200万トン原油の供給を受け、ミャンマー側もパイプラインから天然ガス20億立方メートルに加え、原油20万トンを取得予定。安価な原油を味方に産業を押し上げ、ミャンマーにも市街地と工業用プラントを供給できることから、ニャントゥンミャンマー副大統領は、 「ミャンマーにとっても長期的に見ればば良い影響となるだろう」と7月に語っていた。

しかし今回のプロジェクトでは、土地買収、地元住民の立退き、環境保全等、多くの問題を孕む。 パイプライン構築、ラペダウン銅山、ミソンダム等に対する一連の抗議は国外にも波及し、中国・ミャンマー間は一時緊張が走った。

イギリス・ロンドンの法律事務所Berwin Leighton Paisnerのパートナー企業である「Nomita Nair」の専門家はとMyanmarBusinessTodayに対し、「パイプラインは、これまで中国はマラッカ海峡に依存に依存していた。今回の開通によってその問題は解消し、しかも取り込めるエネルギーはこれまでよりも安全性があるので、非常に優れた戦略だったと言える。インド洋経由でエネルギーをダイレクトアクセスを提供できる。特に中国西部での発展が望めるでしょう。」と評価した上で、今後の動向として「中国・ミャンマーの関係は歴史的に見ても確立された関係。 日本のような新しい投資家と、中国のような既にある互恵関係。ミャンマー政府がどのように比較検討していくかが今後の注目すべき点」と語った。

今後は、インド・ニューデリーまでの延伸計画もあり(未承認)、プロジェクトがまだ1過程に過ぎないことを匂わせている。

 

記事番号:2013103002
【2013年10月30日(ヤンゴン)記者:Kyaw Min】

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