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ヤンゴン住宅市場のオアシス

ミャンマービジネス

ヤンゴン住宅市場のオアシス

ヤンゴンのフライン川西部に位置する、フライン・タヤ・タウンシップは都市の産業集積地として長らく知られている。同区は工場地帯として有名で、工場では昔からウイスキーや大豆食品などを生産してきた。

不動産業界の重鎮サージ・パンは、2000年の段階でこの機会を認識し、地区の空きスペースに住宅と高級ゴルフコースを開発。ザ・パン・フライン・ゴルフ・エステートは、数件の住宅を併設した9ホールのゴルフコースとして、世紀の変わり目に開業した。そして現在は、伝説のゴルファー、ゲーリー・プレーヤーによって設計された18ホールのコースに生まれ変わっている。病院、学校、スパ、テニスコート、スイミングプールのほか、300名が暮らせる高級住宅を備える。

ヤンゴンは別の街に生まれ変わった。かつては道路を走る車も一握りで、ごく少数の国際企業だけが、軍事政権下の国での操業を望んでいた。なぜなら、米国や欧州からのビジネスは政府の規制で操業が禁止されていたからだ。

パン氏が取ったリスクは、外国資本の誘致をミャンマーが進めれば進めるほど、賞賛されてきた。彼がヤンゴンで所有する不動産が、国際企業のミャンマー法人設立を促進し、その重役が家族のために探す高級物件へのニーズをも満たしたからだ。

「この1年半から2年の間、想定以上の問合せが来ている」と管理者のジョン・サーテイン氏は話す。「我々は複数のアパートと住宅をオーナーの代わりに管理しているが、国際企業からの巨額契約も実際に出ている。駐在員が多く住んでいるのが、その証拠だ」

「不動産価格は市全体で明らかに上昇した。我々は世界基準満たす不動産物件にすべく、特にWi-Fi、下水道、自家発電などのインフラ修繕に巨額の投資をしている」と同氏は言う。

このプロジェクトに興味を持つのは、外国人ビジネスマンだけではない。現地ビジネスマンも同様だ。居住するミャンマー人と外国人の比率は半々だと、サーテイン氏は話す。

施設は車で市内から1時間半の立地にある。住むのは、ヤンゴン中心部に通う人だけではない。もうじき完成する、市内から市西部につながるフライン・タヤ橋の関係者もいる。

橋が完成すれば通勤時間は半分になる。「市内までの移動時間が1時間を下回れば、多くの人が転居を希望するようになるでしょう」と、サーテイン氏は予測する。

「誰もが居住を望む物件になります。橋と道路が完成すれば、都市への利便性が高まります。さらに、市中心部へのフェリーサービスも来年始まります。それらは、このプロジェクトを別次元に導くことでしょう」

「病院、学校のほかに、近隣のFMIシティには、サージ・パン・グループで運営するスーパーマーケット、ヨマ銀行の支店があります。これらはすぐにでも利用できます」と彼は付け加えた。

さらに施設は拡張を続けており、さらなる計画が進行中だ。ゴルフコースを見下ろす、5つ星のブティックホテルは建築が既に開始された。ホテルは最高品質のレジデンスが46部屋用意される予定で、ゴルフコースは地域社会の需要をも満たすと、サーテイン氏は予測する。

「我々は2015年初期までに、レジャー客も呼び込み、施設全体をホテルとして魅力あるものにしたい。現在は運営方法を含め、準備を急ピッチで進めているところだ」と彼は語った。

人材の育成は、国全体で必要なテーマの一つとされている。25年に及ぶサービス業と、シンガポールにおける過去5年間のホテル運営経験を、サーテイン氏は持つ。その経験を現地スタッフに伝授し、現スタッフのみで施設を運営し、彼らがミャンマー社会に貢献できる存在になることを、氏は望む。

「私が早くから懸念している点がある。ホテル運営で約1,000人もの人々が、並々ならぬ熱意をもって、勤勉かつ献身的に携わっているが、多くの場合で教育が不足している。彼らは、勉強熱心だ。私から彼らに、知識や経験を数年かけて伝授する。短期間で彼らはこの建物を管理できるようになるでしょう。彼らこそが未来で、私ではない」とサーテイン氏は話した。

サーテイン氏はまず、英語、リーダーシップ、道徳規範、品質、安全管理など専門的な分野をを教えた。「我々は、将来リーダーとなるべく訓練される、6名のキーパーソンをプロジェクト内から厳選した。彼らは非常に熱意にあふれており、コーチの下、2年間で監督業務に就けるよう鍛えられる。これは現地スタッフが成長し、発展する機会を得られるという、まぎれもない証拠となるだろう」

ゴルフコース事態も更なる可能性を秘めていると、サーテイン氏は信じている。数年に渡って進行中の工事が、ゴルフのメジャートーナメントを呼び込むだろうと表明した。

とはいえ、工事はまだ続いている。彼らは国内随一のゴルフコースを目指しており、さらなるゴルフイベントの誘致を目論む。「12~18か月後までにヤンゴン・オープンという名称で、シニアおよびジュニア向けのトーナメントを誘致したいと、アジア・ゴルフ連盟に伝えた」と彼は述べた。

ゴルフ愛好家たちの間で、このコースの評判は急速に高まっていると、彼は話す。週末には、日焼けを楽しみながらのんびり回れるコースにしたいと表明した。

「施設全体の成長もあり、周辺環境も変化している。2014年1月に関する住居部門に関しても、この変化が有利に働くよう願っている」と彼は結論づけた。

記事番号:2013110736
【2013年11月7日(ヤンゴン)記者:Oliver Slow】

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