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「私は日系地球人である」元Google米国本社副社長 村上憲郎氏からの寄稿文

Myanmar Business Today紙日本語版発刊にあたって元Google米国本社副社長・元GoogleJapan社長 村上憲郎氏からの寄稿文

Myanmar Business Todayの日本語web版発刊に期待する

グローバル化、或いは、グローバル時代と言う言葉が、人口に膾炙するようになってから久しい。超成熟社会となった日本が、その成熟の過程で国内で失ったり不足し始めた何か、例えば、原材料・食料・市場・人材を、海外に求めて海外に進出する。

或いは、逆に、海外から、そういったものを呼び寄せる。そのような双方向の動機、具体的な動向が、好むと好まざるとにかかわらず、日本が、グローバル化、或いは、グローバル時代、敢えて漢語訳すれば、全球化、或いは、全球時代と呼ばれる事態に対応せざるを得ないということを要請しているということは、何人も否定出来ない事実です。

 

真のグローバル時代

さて、しかし、我々は、グローバル時代であろうとも、我々は単なる「地球人」と言う訳にはいきません。言い換えれば、何処かへの帰属を、引き続き、必ず強いられる事になります。にも関わらず、グローバル時代においては、個人としては、現在帰属している会社や、機関や、NPOといった組織を、意識的には離脱して、個人として戦うグローバル人材たらねばなりません。

そして今や、その帰属している会社や、機関や、NPOといった組織そのものが、グローバル時代においては、国籍を離脱し始めつつあるのだということも確認しなければなりません。となると、残された課題としては、我々個々人が、ついに、「地球人」というべき存在への一大飛躍を遂げるということが残された課題ともいうべき地点へ、やっとたどり着きつつあると言えると思います。

国籍の意味

パスポートを保持して海外旅行や海外出張を行うインターナショナル人、労働ビザを取得し帰属する組織の海外拠点に派遣され駐在したこともあるマルティナショナル人、自分の人生のある部分活動をその部分活動を行うのに最も効率のよい国で行うトランスナショナル人と言ったモデルが、この一大飛躍の達成へのヒントを与えてくれるかもしれません。もちろん、トランスナショナル人と言う段階に至れば、国籍といったものも、当面の出入国審査をスムーズに通過するためのパスポートの発給を受けることぐらいの意味しか持たなくなっているかもしれません。

そのような時代の要請の中で、この度、発刊されるMyanmar Business Todayの日本語web版は、親日国であるタイとミャンマーに関係する媒体です。「地球人」というべき存在への一大飛躍を要請されている日本人としては、取り敢えず、馴染みの深いタイとミャンマーの事情に詳しくなることは、その一大飛躍を踏み出す上で、最初の第一歩として、得難い幸運だと思います。

 

私は日系地球人である

今、これをお読みになられている読者の多くの方々が、日系日本人であろうと思われ、他には、少数の韓国・朝鮮・中国系日本人、極少数の在日外国人・日系米国人・日系ブラジル人、と言った方々もおられるかもしれないと想定してこの文章を書いています。

私も、いづれの日にか、単に、「私は日系地球人である」と名乗ることの出来る良い時代が到来する日の近からんことを祈りつつ、その手助けを、発刊されるMyanmar Business Todayの日本語web版が、きっと果たしてくれるだろうことを期待しております。

 

portfolio株式会社 村上憲郎事務所
代表取締役 村上憲郎

大分県佐伯市出身。大分県立佐伯鶴城高等学校、京都大学工学部資源工学科卒業。日立電子、DECを経て、Northern Telecom Japan代表取締役。2001年、ドーセントの日本法人を立ち上げる。2003年4月1日より、Google米国本社副社長兼Google日本法人代表取締役に就任。2008年12月31日に退任し、2009年1月1日より同社名誉会長。現在は同社の経営からは退き、村上憲郎事務所代表を務めている。

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