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インタビュー

【特別コラム】ミャンマーの熱帯雨林を守れ。プランテーション開発停止を求める声

ミャンマーの熱帯雨林を守るためプランテーション開発の一時停止を求める

Fauna & Flora International (FFI)は及ぼされる影響に対する理解が深まり、より強固な政策が整備されるまでパーム油の原料となるアブラヤシのプランテーション農場開発を差し止めるよう、ミャンマー政府に対し求めている。

Myanmar palm plantation

(写真)パーム油産業における政策・運用がタニンダーリ地方域におけるサステイナブル(持続可能)でない開発をあおっている

英環境保護の非政府組織であるFauna & Flora International (FFI) はミャンマー政府に対し、ミャンマー最後の低地雨林であるタニンダーリ地方域のアブラヤシの開発を停止するよう要請した。

開発停止要請は南部におけるアブラヤシのプランテーション農場の生産性とサステイナビリティに関する報告書が発効されたことを受けて行われた。報告書ではパーム油産業における貧弱な政策や施行が、変化に富んだ多様な景観における持続可能でない開発をあおっていると述べる。

環境保護団体FFIはアブラヤシ農場拡大停止を求める

oil palm myanmar アブラヤシのプランテーション農園

報告書を依頼したFauna & Flora Internationalは調査の結果、徹底的な環境・社会面の評価が完了し、アブラヤシのプランテーション農園がミャンマーの森林を傷つけることがないよう政策が整備されるまで国内のアブラヤシ農場拡大の動を一時停止すべきだと強調する。

ミャンマー南部のタニンダーリ地方域(上地図)はタイ半島の陸上熱帯雨林の最後の砦である。マレー半島の常緑の熱帯雨林と北部の季節雨林の間に位置し、熱帯雨林の形としては珍しく他では見られないタイプのものだ。

森林は虎やクロハラシマヤイロチョウを含む多種多様な野生生物を支えるとともに、カレン族、モン族、ダウェイの人々などの地元コミュニティに対して水利用の調整、砂防、非木材林産物などの生態系における重要な役割を果たしている。

プランテーション開発はミャンマー政府の政策

ミャンマー政府は1999年、表向きには輸入依存を軽減し地方インフラを改善する名目で、外国投資の誘致に踏み切った。タニンダーリ地方域において、国内アブラヤシ産業の急速な拡大を推し進めたのである。政府は2030年までに28万3,280ヘクタールのアブラヤシを植林すると目標を掲げ、ミャンマーの大企業やいくつかの外国投資家に対して土地の権利を与えている。

環境基準などの調査検討なき開発がもたらした結果

報告書によれば地元住民の土地占有、森林、水資源、絶滅の危機にある動植物の保護、そしてアブラヤシの土地のサステイナビリティに対し、検討はほぼ行われなかったと言う。施策の結果、アブラヤシ産業はサステイナブルかつ健全でない状況に陥り、社会・環境・経済面で困難な状況に直面している。

FFIはまずミャンマーのアブラヤシのプランテーション農場の開発予定地の適切な(すでに荒廃した)土地の可用性、生産性向上の可能性、食用油の輸入と国内生産を比較した経済予測に基づいて再評価することから取り組むべきだとしている。

元記事:Conservation Group Seeks Oil Palm Moratorium to Save Myanmar Rainforest
【2015年5月24日 記者:Tin Mg Oo 】

<参考リンク>

アブラヤシ (Wikipedia)
Fauna & Flora International (FFI)

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